概要
六十にして株を知る―年金生活者のためのトレーディング入門の著者が、自らの手法を公開したのがこの本です。
スタンスは前作同様に「スイングトレード」
そして、
筆者のとっている手法が、「ボリンジャーバンド」「RSI」「DMI」「MACD」の4つを組み合わせたものです。
この中でも「ボリンジャーバンド」をチャート戦略の旗艦とし、RSI、DMI、MACDを護衛艦として使用しています。
2002年10月20日第1版第1刷発行
買い場
RSI : 25以下
ADX : 75以上
MACD : ゴールデンクロスする直前の乖離最大点付近
ボリンジャーバンド : 株価が-2σより下
売り場
RSI : 75以上
ADX : 75以上
MACD : デッドクロスする直前の乖離最大点付近
ボリンジャーバンド : 株価が+2σより上
注意点
RSI : 相場の相対的な強さを示す。逆張りに使えることがある。単体ではダマシが多い。
DMI : 上昇あるいは下降のトレンドを示す。そのトレンドの勢力もあらわす。単体で売買を決定するものではない。
MACD : 移動平均線の長期と短期の差を言う。MACDの平均とEMAの2本のカーブの交差を観察してトレンドの転換を読む。長短のカーブがクロスする直前の最大乖離を重要視する。
ボリンジャーバンド : 偏差値の概念を用いている。外にはみ出したからといって、直ちに売り買いの信号ではない。
買い銘柄検索法
株価<-2σ、RSI<30
証券会社の格付け平均値を見てQuick値が1以上
RRR(Return Risk Ratio)の大きいもの
目次
後半生を豊かにする確かな手法――はじめに
序章 シニアにはシニアにふさわしい方法がある
1 最初は私も株をうさん臭く思っていた
目からウロコの経験/研究発表が株を動かした/思い出すのも辛い経験
2 株取引は勘や経験では勝てない
「市場原理主義」の奔流/自分の身を守る手段/株価を決める基本的な要素/株取引では科学が必要/テクニカル分析の勧め
第1章 『危うきに近寄らず』もさシニアの大事な智恵
1 定年後でも十分に儲けることができる
定年後に何を始めるか/老後に必要な資金約l億円!/損をしないことが成功するということ/銀行金利と比べものにならない魅力/シニアの取るべき手法は一般とは違う
2 「信用取引は個人投資家には危険」の常識を打ち破る
インターネット時代だからこそ「信用取引」を/信用取引がインターネット取引の主流に/ある程度の経験を積めばカラ売りを/現金取引ではできない芸当
3 投資信託を勧めないこれだけの理由
投資信託はお勧めできない/手数料以外に信託報酬が取られる/悪いトレーダーに当たると・・・/目を覆うばかりの投資信託の不成績/どうしてもと言うなら、外資系投資信託を/インターネットなくして株取引なし/パソコン操作という第一関門/高速通信に加入する
4 シニアが近づいてはいけない金融商品
サムライ債には近づくな/紙くずとなるサムライ債/個人だけがリスクを負う仕組み/EB債も危険/日経リンク債も危ない/最悪のプリンストン債事件
5 テクニカル分析がシニアの強い昧方
シニアにとって政府は前門の虎/フアンダメンタル分析とテクニカル分析/相場の雰囲気が判る日経平均とTOPIX/シニアにはテクニカル分析が重要
第2章 ファンダメンタル手法では個人投資家が割りを食う
1 短期売買がお勧めの理由
数日から数週間のスイングトレード/長期はシニアに不利/「買い待ち」「死に金」の厳禁/これ以外に道はない/インターネット取引ならではの利点
2 ファンダメンタル分析はアマチュア向きではない
不勉強な証券マンが多い/株の評価度を見る3つの指標
3 アナリストは個人投資家を食い物にする
疑わしいアナリストが多すぎる/米でもアナリストは批判の対象/この程度のアナリストもいる/個人投資家はコミ扱い/笛吹けど踊らず/反省しきりだが・・・
第3章 ネット証券で株取引を始める入門編
1 インターネット注文のやり方
株は1人静かに、が基本/株取引の革命/2台のパソコンを駆使/ソフトが計算をしてくれる/証券会社をどこにするか/注文の仕方は簡単だ/こんなにスピーディな取引ができる!
2 私の情報源と銘柄検索法
役立ち情報源/株ソフトの多彩な機能を使え
第4章 株の動きを読む伝統的手法||実践編
1 チャートはウソをつかない
勝つにはロマンを捨てろ/チャート分析を怠る個人投資家は敗れる/自分のテクニカル分析を磨く
2 株価の「足」を読む
過去のデータがトレンドを表す/チャートを自分のものとする/基本中の基本であるローソク足/「ローソク足」の形を読み解く
3 相場の憲法「酒田の五法」は知っておくだけでよい
米相場で磨いた方法
4 プロも使っている2つの指標
アマチュアでもできるテクニカル分析/年季のいらないチャート分析手法/プロにもアマにも人気のある「一目均衡表」/私も補助的に使っている株価移動平均線/「グランピルの法則」の読み方/実際の株価チャートに当てはめてみる/「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」に注目する/チャート(海図)のない旅はできない
第5章 私の使っている複合テクニカル分析法応用編
1 最強・独自の手法を公開
動きの速い相場と短期売買に適した私の方法/4つの指標の組み合わせ/相場の相対的な強さを示すRSI/逆張りに有効なRSIの実例/トレンドを知るには効果絶大のDMI/買いと売りの領域が判るMACD/トレンドを知らせるボリンジャーバンド/ボリンジャーバンドの実施例
2 こうして組み合わせれば鬼に金棒
4つの組み合わせ方/短期売買に撤したMM法/ボトム足、トップ足の確認/ストップロスの設定の仕方/心理的なストップロスと機械的なストップロス/MM法のストップロス/W型底、M型天井ではどうするか/MM法の実戦例/超短期売買にはこう対処する/銘柄選択の方法/格付けの平均値を見る/選択基準の一つとしてのRRR/Q-valueを調べる/その他の手法
第6章 1勝4敗、それでもプラスの取引をする
1 負けても自分を責めない
借り物の万では真剣勝負ができない/深追いはしない/1勝4敗でいい/ストップロスの設定は絶対だ
2 じっと待つのも戦略の1つ
じっとチャンスを待つ/条件が揃わなければ仕掛けない/見逃せない時間帯がある/月に20~50万円の余裕を生み出す/自分の十戒を作る