概要
ETF(上場投資信託)に関する概説書。
2013年9月11日1版1刷。
ETFが株式と投資信託の両方の性質を持つことから、投資する際のポイントはそれぞれの場合と同じです。
テクニカルな見方などは、それぞれの概説書を読んだ方がよいです。
たとえば、ETFのタイプ別分類は投資信託と同じです。選ぶ際のポイントなどは株の取引と同じなのです。
ETFのメリット
2013年7月31日時点で日本の証券取引所には3,500を超える株式が上場している
↓↑
ETF(上場投資信託)は約140 = 株式の約25分の1程度
しかも
ETFの場合、同じ指数に連動するものが複数上場している
つまり
企業の株式より、銘柄選びの労力がずっと少なくなる
最低金額も一番高い銘柄で約50万円、最低投資金額が10万円を超える銘柄数も8銘柄しかない
100万円を投資に回せるとしたら、10銘柄に分散することができる
ETFは物価の上昇とともに価格が上昇していくインフレに強い金融商品である
また
貴金属、エネルギー、穀物などの商品指数に連動するETFがある
ETFとは
Exchange Traded Fund
⇒ 『証券取引所で取引される投資信託』
▼
投資信託の一種である
また
株式と同じように証券取引所に上場されている
▼
株式と同じように売却益狙いが投資の基本となる
+
年1回程度の分配金
ETFのメリット
1.投資信託より手数料は安い:株式に準じた売買手数料となっているため
2.株式と同じくその時々の価格で売買することができる:投資信託の場合、基準価格は1日1本値
3.株式と異なり破たんによるリスクがない:株のように紙くずにはならない
⇒最大のリスクは繰り上げ償還(投資信託と同じ)
目次
序章 ETFで投資を始めよう!
1 ETFが株式よりもいいところ
2 銀行預金だけでは資産が目減りしてしまう
3 家計を襲う値上げラッシュに備える
第1章 ETFはどれだけ得なのか
1 そもそもETFはもうかるのか
2 ETFの利益は2種類
3 ETFと投資信託、株式の違い
4 リスクを避ける知恵
5 株式のような破綻のリスクはゼロ
第2章 どうやってETFを買えばいいのか
1 まずは証券会社に口座を開設する
2 大手証券とネット証券、どちらがいい?
3 買う価格を指定するか、時価で買うか
4 買い指し値注文、売りは成行注文
5 ETFを実際に売買してみよう
第3章 ETFにはどんな種類があるのか
1 ETFをタイプ別に分類する
2 ETFに似たETNという商品もある
第4章 買っていいETF、買ってはいけないETF
1 選ぶポイントは売買高と売買単位
2 こんなETFを買ってはいけない
3 チャートを使って価格の動きを見る
4 売買タイミング、価格転換点の探り方
第5章 成功するための情報の集め方
1 投資スタイルに合った情報収集術を使う
2 日本経済新聞は投資に必須の情報源
3 東京証券取引所のサイトは基本データが充実
4 運用会社のHPで情報を取る
第6章 勝つためのテクニック
1 いつの時代も長期分散投資を心がける
2 ETFで長期分散投資をするポイント
3 ほかの金融商品との最適な組み合わせ方
4 積立投資の代わりにリレー投資を活用
5 高くて買えない個別株の代わりにする
6 信用取引を利用すれば投資効率アップ
7 国内ETFにはない指数を海外ETFで補う
第7章 税金はどれくらいかかるのか
1 分配金、売却益には税金がかかる
2 取引口座によって変わる税金の支払い方
3 損失は翌年以降に繰り越せる
4 買うときも売るときも分割売りを活用
5 NISA口座でETFに投資する