概要
筆者は60歳を過ぎてから株取引を始めたそうです。そこから10年間の経験を記したのが本書です。
一昔以上前に書かれたものであるため、現在とネット環境などはまるっきり異なります。そうしたところは割愛して読めばよいです。
目指しているのは月に20万から50万の余裕資金を稼ぎ出すこと。
スタンスは明快。
「大損をしないこと」
つまりは、リスキーな投資より損のない安全な株取引を行うべき。
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さまざまな情報分析ツールを駆使して、安全な株取引を行う。
本書で勧めている取引は「スイングトレード(短期売買)である。
長期と超短期の間に位置する手法で、通常は2日~3日から1週間以内、場合によっては数週間で行う株取引。
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ポイントとなる時間帯は2つ
1.日本の株式市場(前場)がスタートする9時あでの時間帯 ・・・ アメリカなどのマーケットの動きや特定銘柄の業績発表をいち早く知る
2.「寄り付き」後の9時から10時までの間
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スイングトレードの注意点
2、3日(超短期)でいくか、1~2週間(比較的短期)でいくのか、ある銘柄について、その点を曖昧にするとたいがい失敗する
信用取引
現金取引では株の値上がり時にしか利益が得られないが、信用取引なら株の値上がり時と値下がり時の両方で利益を得られる
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経験を積んだのちに取り組むべき
2001年7月25日第1刷
テクニカル分析
マーケットに参加している投資家たちの心理も、バイオリズムの様な生理も、チャートから読み取れる、と考える
=「チャートはすべてを物語っている」という立場
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・ローソク足の見方
・酒田の五法 ・・・ 三山、三川、三空、三兵、三法
※三法: 相場に向かう態度には、売る、買う、休むの3つがあるから、「売り買いに迷ったら休め」という教え
・移動平均線
グランビルの法則
ゴールデンクロスとデッドクロス
抵抗線と支持線
・一目均衡表
・RSI(相対力指数) ・・・ 70%を超えると売り場、30%以下だと買い場
・RCI(順位相関係数) ・・・ プラス100%に近づいたら売り場、マイナス100%に近づいたら買い場
・DMI(方向性指数)
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筆者の好む分析方法
・ボリンジャーバンド
+
・DMI の組み合わせ
筆者の十戒
1.ストップロスを設定する
2~4%くらいでストップロスを設定 ・・・ ビジネスライクに売る
2.優良企業でも減益が発表されたらすぐに売る
3.9時30分には気を付ける
4.待つのも取引のうち
5.日記をつける
チャート分析を行う
6.体の調子が悪ければ休む
7.男の美学にこだわらない
8.銘柄に惚れない
9.おびえてトレードしない
10.ロボットのようになる ・・・ 感情移入しない
目次
はじめに
第1部 「定年後の株」の考え方
第1章 なぜ株か?
第2章 なぜインターネット取引か?
第3章 なぜ短期売買か?
第4章 信用取引の魅力
第2部 「チャート分析」入門
第5章 テクニカル分析の勧め
第6章 ローソク足
第7章 移動平均線
第8章 一目均衡表
第9章 三つの指標チャート分析のまとめ
第10章 チャート分析のまとめ
第3部 「インターネット取引」実践編
第11章 パソコンとインターネットの初歩
第12章 いよいよインターネット取引を
第13章 株ソフトと株情報
終章 私の戒律
あとがき