概要
株のチャートの見方が分かってきたところで、さて、どの株を選ぼうか、という根本の問題に突き当たります。
この株を選ぶ行為がスクリーニングといいます。
本書は、いかにして自分好みのスクリーニングをするか、というところに主眼を置いています。
2013年12月19日発行
メモ
1.複数の条件を組み合わせる
2.数値基準は緩やかに
3.異常値は切り捨てる
4.何度もやってみる
5.お気に入りを複数つくる
例1:高成長株
1.増収率 売上高10%増
2.増益率 経常利益15%増
3.ROE 10%以上
4.売上高経常利益率 10%以上
5.PER 15倍以上
6.時価総額 1,000億円以下
例2:割安な安定・好業績銘柄
1.PER 15倍以下
2.PBR 0.99倍
3.経常利益 予想経常利益伸び率10%以上
4.時価総額 800億円以上
例3:有利な売買タイミング(移動平均線乖離率)
1.東証1部
2.PER 15倍以下
3.PBR 1倍以下
4.25日移動平均線からマイナス5%
例4:有利な売買タイミング(RSI・サイコロジカルライン)
1.東証1部
2.PER 15倍以下
3.PBR 1倍以下
4.RSI 30以下 … もちあい相場の時に真価を発揮する
4.サイコロジカルライン 25%以下 … ダマシも多い
目次
巻頭特集
スクリーニングはこんなに便利!
スクリーニングはこんなに簡単!
第1章 スクリーニングでお好み株を探そう!
1 スクリーニングって何?
上がる株、下がる株
どうやって銘柄選びをする?
スクリーニングで銘柄選びが楽しくなる!
2 お好み株を選り分けるのがスクリーニング
自分好みの条件でスクリーニングできる!
候補になる銘柄を機械的に選んで手間を省く
スクリーニングのいいところ
3 誰にでもできるスクリーニング
スクリーニング機能は無料で利用できる!
複数の検索条件を設定しよう
スクリーニング機能はサイトによって違う
第2章 さぁ、スクリーニングをやってみよう
1 STEP❶ 「スクリーニング画面」 知っておきたい検索の「基本項目」
2 STEP❷ 「投資金額」 まず、懐と相談だ
3 STEP❸ 「業種」 「33業種」分類から選ぶのが基本
4 STEP❹ 「取引所」 若さで迫るマザーズ、安定感なら東証1部
5 STEP❺ 「株主優待」 会社から「お中元」「お歳暮」が届く楽しみ
第3章 株価指標でスクリーニングしてみよう[基礎編]
1 銘柄選びの基本はファンダメンタル分析
企業価値と株価に注目するファンダメンタル分析
「割安株」を狙う?「成長株」を狙う?
2 「配当利回り」 配当狙いで投資する人には便利な指標
配当利回りの高い銘柄を探すには
配当金は「今期予想」が基準
銘柄数が多過ぎる時は条件を変えてみる
3 「PER」 カイシャの「儲け」と「株価」との関係を見る重要指標
利益と株価を比較しよう
PERは何と比べる?
PERの低い銘柄を探すには
低過ぎるPERには注意!
同一業種内でPERを比較しよう
4 「PBR」 資産価値から「割安度」を見る指標
企業の資産価値に注目する
PBR1倍以下の銘柄は解散価値以下の株価
PBRの低い銘柄を探すには
5 「自己資本比率」 経営の「安定度」を見る指標
安全性は自己資本比率でチェック
自己資本比率の高い銘柄を探すには
6 「ROE」 株主のおカネを効率的に使っているか
資本を効率よく使って儲けているかに注目
日本株の平均ROEは低水準
ROEの高い銘柄を探すには
同一業種内でROEを比較する
7 増収率 売上高は利益の源泉、成長の指標
売上高の伸び率で企業の成長力を見よう
売上高伸び率の高い銘柄を探すには
検索対象の市場を変えてみると
同一業種内で売上高伸び率を比較する
8 「増益率」 利益が伸びれば、株価も伸びる
経常利益の伸び率に注目する
経常利益伸び率の高い銘柄を探すには
検索結果をいろいろな指標で並び替えてみよう
9 「ROA」 資産の効率性を見る指標
資産の効率性に注目する
ROAの高い銘柄を探すには
同一業種内でROAを比較してみよう
第4章 いろいろと楽しめるスクリーニング[実戦編]
1 覚えておこう 賢いスクリーニングのやり方
自分流のやり方でコツコツ増やす
スクリーニングのルール
2 高成長株を探すためのスクリーニング
利益が伸びていて稼ぐ力のある銘柄を探そう
PERや時価総額もチェック
3 割安な安定・好業績銘柄を探すためのスクリーニング
割安で伸びている銘柄を探すには
時価総額で安定度を見る
4 NISA向きの銘柄を探すスクリーニング
NISAを賢く利用する
NISA向き銘柄を探すには
5 配当金が多く、優待リッチな銘柄を探すためのスクリーニング
優待はあくまで「おまけ」
配当利回りが高く優待もある銘柄を探すには
6 有利な売買タイミングを探るためのスクリーニング(移動平均線乖離率)
テクニカル指標で「売られ過ぎ」銘柄が分かる
移動平均乖離率で「売られすぎ」銘柄を探すには
7 有利な売買タイミングを探るためのスクリーニング(RSI・サイコロジカルライン)
相対力指数でタイミングを見極める
サイコロジカルラインも便利
8 有料だけどすごい「会社四季報オンライン」のスクリーニング
プレミアムプランのスクリーニング項目は200以上
スクリーニングよりもお手軽なランキングも充実
負けないスクリーニングのための注意事項
スクリーニングにもできないことがある
分析するのは、自分の役目
先は読めない、と知るべし
「万年割安」に注意せよ
放置すると、魅力が薄れることがある
ダメ株、アブない株を避けよ