章立てと、目次がしっかりしていますので、目次から目的の内容にたどり着きやすいように工夫されています。
また、1つの項目について、3ページ程度にまとめられており、気になる箇所だけをつまみ食いしてもよさそうです。
参考になる記事や本がある場合は、リンクしていきたいと思います。
残念な点があります。それは参考文献の一覧がないことです。
各項目は多くの参考文献に基づいていますので、その一覧が巻末にあればよかったのではないかと思います。
個別の項目をさらに深く知りたい方にとって、参考文献の一覧はとても有意義なものになるからです。
- SECTION1 コミュニケーション力をつけるには? 早くから「言葉のシャワー」を浴びせてあげる
- 01 「対話」をする ── 質問・反論で考える力を磨く
- 02 「聞く力」を身につける ── 学力にもつながる大事な能力
- 03 子どもの話を聞く ── 否定せずに言葉を引き出す
- 04 「ごっこ遊び」をする ── 遊びでさまざまな力を身につける
- 05 「スキンシップ」を大切にする ── 脳にも心にもいい「やさしい刺激」
- 06 叱る ── 叱るときは具体的にわかりやすく
- 07 「根拠のない自信」をつける ── 強く生きていくための大切な力
- 08 「読み聞かせ」をする ── 集中しなくても気長に読めばいい
- 09 「楽しい週末」を過ごす ── 週末の交流で多様な価値観に触れる
- 10 「しぐさ」を読みとる ── 体からのメッセージを拾ってあげる
- 11 話を「しっかり」と伝える ── どんな言い方がいちばん伝わる?
- 12 「ケンカの仲裁」をする ── ケンカも学びの場にできる
- 13 「感情」をコントロールする ── コミュニケーションの核となる力
- 14 「スマホのルール」をつくる ── 依存のリスクから子どもを守る
- 15 「家族会議」を開く ── 子どもと話す機会をつくる
- 16 「挨拶」をする ── 義務ではなく、楽しめるように
- 17 「プレゼン力」を鍛える ── うまく話せる「型」を手に入れる
- 18 「手本」を見せる ── 親も子どもと一緒に成長する
- SECTION2 思考力をつけるには? 「考えるチャンス」を最大限に増やす
- 19 「好きなこと」を見つける ── 機会がなければ見つからない
- 20 「観察眼」を磨く ── 生まれながらの能力を伸ばす
- 21 「オープン・クエスチョン」をする ── 「WHY」「HOW」「IF」を上手に使う
- 22 「考えるきっかけ」をつくる ── 思考をうながす言葉がけとは?
- 23 「失敗」を成長の糧にする ── 信じて自分で立ち直らせる
- 24 「深掘り」の意欲を伸ばす ── 成績より過程に注目する
- 25 「アナログ」のゲームで遊ぶ ── 夢中になりながら頭を使う
- 26 「金銭感覚」を身につける ── 自己管理を体験する
- 27 「やり抜く力」を養う ── 努力と情熱がものをいう
- 28 「男女の違い」に対応する ── 特徴を知って能力を伸ばす
- 29 「子ども扱い」しない ── 子どもに「敬意」をもつとは?
- 30 「思考」を掘り下げる ── 「デザイン思考」を体験する
- SECTION3 自己肯定感をつけるには? 変化に強い「折れない心」をつくる
- 31 「良質な睡眠」をとる ── 日本の子どもは睡眠が足りない
- 32 「多様な視点」を手に入れる ── ひとつの正解だけをめざさない
- 33 「自制心」をもたせる ── 自分を抑える技術を知る
- 34 「レジリエンス」を鍛える ── 強く生きていける「心の筋肉」
- 35 「感謝の心」を育てる ── 心を豊かにする感謝のスキル
- 36 「なんでも言える環境」をつくる ── 勇気をもって甘やかす
- 37 家族の「一戦力」にする ── まかせて、感謝する
- 38 「習い事」をする① ── 習い事を選ぶ
- 39 「習い事」をする② ── スケジュールをゆったり組む
- 40 「習い事」をする③ ── お金のやりくりをする
- 41 受け入れる ── 無条件で認めてあげる
- 42 決めつけない ── 「値踏み」で可能性をせばめない
- 43 押しつけない ── 「いい距離感」で接する
- 44 「家族旅行」をする ── 成長に大切な非日常体験
- 45 「小さな喜び」を味わう ── つらさに打ち勝つ「お楽しみの貯金」
- 46 「強み」に注目する ── 注目すれば伸びていく
- 47 「生き物」を飼う ── 「お世話」でやさしい心を育てる
- SECTION4 創造力をつけるには? 柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える
- 48 「楽器」を習う ── 楽しんで創造力を伸ばす
- 49 本物を「体験」する ── 体を動かして五感を刺激する
- 50 「型」にはめない ── 口をはさむのをぐっとこらえる
- 51 「ゲーム」とつきあう ── ゲームをコミュニケーションに生かす
- 52 「好奇心」を伸ばす ── 親自身が「ワクワク」を追求する
- 53 「肯定表現」で話す ── ネガティブな思考を切り替える
- 54 「アート」に触れる ── 気軽にいろんな感想を語る
- 55 「没頭」させる ── フローに入るのを邪魔しない
- 56 つくる&試す ── 手を動かしながら答えを見つける
- 57 「想像力」を豊かにする ── いまの「無駄」が将来の力になる
- 58 「瞑想」する ── 親子でやれば楽しくできる
- 59 「ぼーっ」とする ── 子どもは意外と疲れている
- 60 「本」で囲む ── 読書は地頭をよくする万能の習慣
- 61 「落書き」をする ── 脳の非集中モードで創造力がアップ
- SECTION5 学力をつけるには? 効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す
- 62 子どもの「タイプ」を知る ── タイプに合わせて学習法を選ぶ
- 63 「算数力」をつける ── 楽しみながら数字を身近にする
- 64 一緒に「計画」を立てる ── 計画立案で実行機能を伸ばす
- 65 書く① ── 書くことを「好き」になる
- 66 書く② ── 「日記」をつける
- 67 書く③ ── 「文章の型」を知る
- 68 勉強を「習慣」にする ── 無理なく楽しく続ける方法
- 69 「プログラミング」を学ぶ ── 試行錯誤で頭を鍛える
- 70 くりかえす ── 変化と負荷を上手に加える
- 71 「語彙」を増やす ── いろんな理解をラクにする基本の力
- 72 「無駄」を削る ── 勉強を合理化して「余裕」をつくる
- 73 「英語」を身につける ── 英語を「遊び道具」にしてしまう
- 74 子どもに教わる ── 人に教えると「知識」が頭に入る
- 75 時間をあけて「復習」する ── 覚える科目に最適の方法
- 76 ほめる ── 何をほめるかで大きく変わる
- 77 「フィードバック」する ── ポジティブに課題を伝える
- 78 「優先順位」をつける ── やることリストで行動を整理する
- 79 「音読」する ── 間違ってもいいから「楽しく」読む
- 80 「ごほうび」をあげる ── モチベーションを上げる報酬
- 81 「やる気」をつくる ── 「自分からやる」意欲を引き出す
- 82 「サポート」する ── 過干渉にならない支え方
- 83 一緒に「学校」を決める ── 実績だけで選ばない
- 84 「自分のスペース」をもつ ── ポテンシャルを伸ばす環境とは?
- 85 「早寝早起き」をする ── 脳のために十分な睡眠をとる
- 86 「集中力」をつける ── 集中できるのはせいぜい15分
- SECTION6 体力をつけるには? 「栄養と運動」で脳と体を強くする
- 87 バランスよく「栄養」をとる ── よい食事のシンプルな本質
- 88 「おやつ」をあげる ── 糖質より脂質に気をつける
- 89 「朝ごはん」を食べる ── シンプルなパターンをつくる
- 90 「外食」を楽しむ ── 親子でリラックスできる貴重な機会
- 91 「好き嫌い」をなくす ── 苦手があるのは自然なこと
- 92 一緒に「料理」をする ── 五感を育む刺激的な体験
- 93 「お弁当」をつくる ── 愛情をこめつつ、手間は少なく
- 94 「旬」を生かす ── 自然のサイクルを食事にとりこむ
- 95 「惣菜」を活用する ── 塩分と油に注意して賢く使う
- 96 「免疫力」をつける ── 病気になりにくい体をつくる
- 97 「体」を動かす ── ケガをしにくい体をつくる
- 98 「スポーツ」をする ── マルチな競技をのびのび楽しむ
- 99 「嚙む力」をつける ── よく嚙むと頭も体も強くなる
- 100 「目」を守る ── スマホ時代にケアすべきこと
SECTION1 コミュニケーション力をつけるには? 早くから「言葉のシャワー」を浴びせてあげる
01 「対話」をする ── 質問・反論で考える力を磨く
21世紀の最も大事なスキルとして、ブルッキングス研究所やニューヨーク科学アカデミーなどで認識されているのが「対話する能力」です。
親子でしっかり対話することは高い学力の下支えになります。
また、会話を通じて共感してあげることが、子供に安心感を与えます。
違う見解を伝えることで、対話を深める方法もあります。
02 「聞く力」を身につける ── 学力にもつながる大事な能力
毎日の生活の中で、親の姿こそが、子供に最も影響力を与えると、「子どもが育つ魔法の言葉」のドロシー・ロー・ノルト博士は言っています。
子どもは大人が自分の話を聞いてくれる姿を見て、人の話を聞くとはどういうことかを学びます。
聞く力を身につける方法に読み聞かせがあります。
03 子どもの話を聞く ── 否定せずに言葉を引き出す
東北大学の川島隆太教授によると、家の人にしっかりと話を聞いてもらった子は、学力が上がる傾向がみられたそうです。
子どもの話をしっかり聞いてあげるためには、大人側も心身ともに余裕が必要です。
04 「ごっこ遊び」をする ── 遊びでさまざまな力を身につける
心理学者のレフ・ヴィゴツキーによると、ごっこ遊びは「認知・情緒・社会発達をうながす高度な遊び」ととらえられます。
集中力や記憶力、自分の能力に対する自信を養う遊びです。
ごっこ遊びをより多くした子供の方が1年後の語学力が高いことがわかっています。
05 「スキンシップ」を大切にする ── 脳にも心にもいい「やさしい刺激」
スキンシップをとることで、愛情ホルモンの「オキシトシン」が分泌され、大人になっても他者への信頼や安心感が続き、周囲の人との温かい人間関係が気づくことができると言われています。
また、記憶力が良くなり、学習効果が高まり、ストレスにも強くなることがわかっています。
桜美林大学の山口創教授によると、スキンシップは副交感神経が優位になる夕方以降に行うと、さらに効果が高まるそうです。
06 叱る ── 叱るときは具体的にわかりやすく
- 人格は否定しない
- 具体的に理由を伝える…明治大学の諸富祥彦教授によると「なんで叱られたのか、理由は自分で考えなさい」は親の手抜きでしかない、といいます。
- 人と比べない
07 「根拠のない自信」をつける ── 強く生きていくための大切な力
- ありのままを受け入れてあげる
- 苦手に固執しない
- 大人は聞き手に回る
- 立ち直る力を育む⇒レジリエンスを高めることにつなげる
次の本が参考になります。
08 「読み聞かせ」をする ── 集中しなくても気長に読めばいい
日本大学の泰羅雅登教授によると、読み聞かせをすると、こわい、悲しい、楽しい、うれしいという感情がわかる子供に育つといいます。
また、東北大学の川島隆太教授によると、読み聞かせの時間が長いほど、母親の子育てのストレスが低くなることがわかっています。
「できる子に育つ魔法の読み聞かせ」のジム・トレリースによると、子どもは13歳くらいまで、読む力より聞く力にたけているため、聞いた言葉をまねすることで言語能力を獲得していくそうです。
09 「楽しい週末」を過ごす ── 週末の交流で多様な価値観に触れる
学校では体験しないことを楽しむ機会を作るのが良いです。
10 「しぐさ」を読みとる ── 体からのメッセージを拾ってあげる
法政大学の渡辺弥生教授は、子供のしぐさに気づき、その特徴に合わせて、適切に対処してあげることが大切だと言っています。
11 話を「しっかり」と伝える ── どんな言い方がいちばん伝わる?
06に通じる内容です。子どもにメッセージを効果的に伝えられるスキルを学ぶことが大事です。
「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聞き方大全」には5つのスキルが紹介されています。
- ありのままを伝える
- 情報を与える
- 一言で言う
- 気持ちを伝える
- メッセージを書く
12 「ケンカの仲裁」をする ── ケンカも学びの場にできる
子どもの人格形成には、友達や仲間の影響を大きく受けます。
白梅学園大学の増田修彦教授によると、3歳くらいから小学校低学年くらいまでのケンカ体験は重要だと言います。
13 「感情」をコントロールする ── コミュニケーションの核となる力
感情のコントロールはコミュニケーションに欠かせないものです。
発達心理学者の渡辺弥生教授によると、感情を表現するスキルは、生活の中で家族や友達などいろいろな人から学んでいくそうですが、少子化・核家族化などの影響で感情のコントロールの仕方を学ぶ機会が少なくなっているようです。
児童心理学者のハイム・G・ギノット博士に学んだフェイバとマズリッシュは子供の気持ちを尊重する方法を編み出しました
- 共感しながら「黙って」聞く
- 相づちを打ちながら聞く
- 子供の気持ちに対してラベルをつけてあげる
- 一緒に空想する
- 感情の強さを見える化する
14 「スマホのルール」をつくる ── 依存のリスクから子どもを守る
和歌山大学の豊田充崇教授によると、制限するよりも「判断力」を育成することが重要だと言います。
本人に問題を気づかせ、変わる意欲をもてるように接するのが大切ということです。
依存症になると理性を司る脳の前頭前野の機能が低下し、衝動や欲求のコントロールが難しくなります。
15 「家族会議」を開く ── 子どもと話す機会をつくる
カリフォルニア大学アーバイン校のロバート・マイヤーズ准教授は、親子の信頼関係を築くためにも、定期的に「家族会議」を開くことを勧めています。
16 「挨拶」をする ── 義務ではなく、楽しめるように
スタンフォード大学のロバート・ザイオンス名誉教授が発見した「ザイオンス効果」によると、同じ人や物に繰り返し接すると、好感度や印象がアップします。単純接触効果とも呼ばれます。
挨拶は、この効果を引き出す便利な方法です。
17 「プレゼン力」を鍛える ── うまく話せる「型」を手に入れる
一般社団法人アルバ・エドュの竹内明日香代表理事によると、プレゼンは技術であり、練習すれば誰でも上手になれるものだそうです。
18 「手本」を見せる ── 親も子どもと一緒に成長する
ドロシ・ロー・ノルト博士の「子どもが育つ魔法の言葉」に親は最初に出会う最も影響力のある手本という趣旨が書かれています。
SECTION2 思考力をつけるには? 「考えるチャンス」を最大限に増やす
19 「好きなこと」を見つける ── 機会がなければ見つからない
ハーバード大学のトニー・ワグナー博士がイノベーターの関係者にインタビューしたところ、よく登場したのが「情熱」という言葉でした。
臨床心理学者のジョセフ・バーゴ博士によると、純粋に好きなことに打ち込んでいる人の方が成功しやすいそうです。
好きなことを見つけるためにはウォーリック大学のケン・ロビンソン名誉教授によると「機会の有無」にかかっているので、積極的にトライすることを勧めています。
毎日の行動を挙げてみて、色付けをするなど見えるかすると、好きなものが少しずつ見えてくるようになります。
20 「観察眼」を磨く ── 生まれながらの能力を伸ばす
- 1日の出来事を聞く
- 外に出る
- ボードゲームで遊ぶ
- 記録を習慣にする
21 「オープン・クエスチョン」をする ── 「WHY」「HOW」「IF」を上手に使う
イエス・ノーで答えられるクローズド・クエスチョンではなく、答えが一つでないオープン・クエスチョンを発する。
22 「考えるきっかけ」をつくる ── 思考をうながす言葉がけとは?
- 答えを教えない
- 質問させる
- あえて反論する…ディベートにおける「悪魔の代弁者」の役割
- 自分でルールを考えさせる
23 「失敗」を成長の糧にする ── 信じて自分で立ち直らせる
- 先回りしない
- 失敗談を伝える
- 自分で目標を決めさせる
- もっとがんばれとは言わない
- 失敗は改善の機会と理解させる
- 振り返る癖をつけさせる
24 「深掘り」の意欲を伸ばす ── 成績より過程に注目する
東京大学の白水始教授によると、成績だけをほめらえると、かえって学ぼうとする意欲が削がれてしまいます
結果に注目するのではなく、取り組んでいる中身や、取り組み方そのものに気を配ってあげることが大切です
25 「アナログ」のゲームで遊ぶ ── 夢中になりながら頭を使う
26 「金銭感覚」を身につける ── 自己管理を体験する
有名な投資家ウォーレン・バフェットによると、小さいころに養った金融の習慣は、大人になっても続くと言います。
NPO法人マネー・スプラウトの羽田野博子氏によるお小遣い教育5か条
- お金は親が働いているからもらえる
- お金は使ったらなくなる
- 優先順位をつけて使う
- 貯金の習慣をつける
- お金では買えないものがある
27 「やり抜く力」を養う ── 努力と情熱がものをいう
ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授の『やり抜く力 GRIT(グリット)』によると、人が偉業を達成するには才能よりもグリットが重要であると言います。
そして、グリットは伸ばせる能力だと言っています。
28 「男女の違い」に対応する ── 特徴を知って能力を伸ばす
- 男の子は、たくさんしゃべらせる
- 女の子は、自信をつけてあげる
- 先入観を押し付けない
29 「子ども扱い」しない ── 子どもに「敬意」をもつとは?
- 課題を分離する
- 子供の考えに敬意を持つ
- 言葉遣いに気をつける
- 大人が自分の感情に気づく
30 「思考」を掘り下げる ── 「デザイン思考」を体験する
- 身近なものでお題をみつける
- 自分でアイデアを考えさせる
- アイデアを形にする
- 言い換えて確認する
SECTION3 自己肯定感をつけるには? 変化に強い「折れない心」をつくる
31 「良質な睡眠」をとる ── 日本の子どもは睡眠が足りない
ジョージワシントン大学のウィリアム・スティクスランド教授によると、十分な睡眠がとれれば脳はリフレッシュされ、思考と行動をコントロールすることができます。
文教大学の成田奈緒子教授と臨床心理士の上岡勇二氏によると、質の良い睡眠は身体の成長や学力アップだけでなく、心の安定に重要とのことです。
32 「多様な視点」を手に入れる ── ひとつの正解だけをめざさない
シドニー大学のアラン・スナイダー教授によれば、トップに立つ人は多面的な方法で物事を見ようとしていることがわかりました。
- 安心して発言できる場をつくる
- たくさんの答えがある体験をする
- さまざまな人の生き方を知る
- 親も知識をアップデートする
33 「自制心」をもたせる ── 自分を抑える技術を知る
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダニエル・J・シーゲル臨床教授は、握りこぶしを自分の脳に見立てて、2階建ての脳の仕組みを理解させることを勧めています。
- 親指を内側にして握る=理性(4本指)が感情(親指)を抑えている状態
- パッと4本の指を開く=理性が飛んで感情が抑えられなくなっている状態
- もう一度ゆっくりと4本の指を曲げて親指を握る=再び理性が感情を抑えて落ち着いた状態
34 「レジリエンス」を鍛える ── 強く生きていける「心の筋肉」
逆境などに直面した時に粘り強さや跳ね返す、心の復元力を「レジリエンス」と呼びます。
国際ポジティブ心理学会理事のイローナ・ボニウェル博士は、レジリエンスは生まれつきの資質ではなく、筋肉のように鍛えられると言います。
35 「感謝の心」を育てる ── 心を豊かにする感謝のスキル
カリフォルニア大学デービス校のロバート・エモンズ教授は感謝の心を持っていると、幸福から遠ざける有害な感情を抱かなくなると言います。
筑波大学の相川充教授らの研究では、子供に感謝のスキルを教えると、感謝の心が後から育ってくることがわかっています。
- 週に1度は感謝の時間を設ける
- 親が手本になる
- 感謝される経験をする
- 感謝の気持ちを書いて伝える
- 感謝のビンをつくる
36 「なんでも言える環境」をつくる ── 勇気をもって甘やかす
- 寄り添う姿勢を見せる
- 愛情を伝える
- 先回りしない
- 否定的な態度に気をつける(トロント大学のケリー・ボウマン教授は、感情は伝染し、中でもネガティブな感情こそ、最もうつりやすいだろう、と述べている)
37 家族の「一戦力」にする ── まかせて、感謝する
NPO法人コヂカラ・ニッポンの林田香織理事によると、子供の出番は意識しないとつくることができない、そうです。
- 子供に頼れる家事はたくさんある
- 子供にまかせる
- 社会のルールや危険なことを教える
- 感謝を伝える
38 「習い事」をする① ── 習い事を選ぶ
白梅学園大学の汐見稔幸名誉学長は、子供の習い事で親子の意見が衝突した時は、必ず子供の「好き」を優先してあげて欲しい、といいます。
やっていて面白いと思えないと続かないからです。
39 「習い事」をする② ── スケジュールをゆったり組む
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダニエル・J・シーゲル教授らは、習い事による過密スケジュールを防ぐためのポイントを挙げています。
- 子供が自由に使える時間がある
- 十分な睡眠がとれている
- 子供にストレスが溜まっていない
- 家族で夕食を食べられる
- スケジュールに親がいらいらしない
- 頻繁にせかさない
40 「習い事」をする③ ── お金のやりくりをする
ファイナンシャルプランナーなどの金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのことです。
- 大学進学の資金を最優先に考える
- 新しく1つ始めたら1つやめる
- オンライン学習も選択肢に
41 受け入れる ── 無条件で認めてあげる
- 条件を付けない
- アドバイスを押し付けない
- 要求ではなく、気持ちを受け入れる
42 決めつけない ── 「値踏み」で可能性をせばめない
スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック教授の研究(マインドセット「やればできる!」の研究)によると、新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されました。
このことを子供たちに教えると、学習意欲や向上心に変化がみられるそうです。
- 新しいことを学ぶと脳が成長すると意識する
- 批判や誉め言葉に注意する
- 基準を低くしない
- がんばりすぎにも注意する
43 押しつけない ── 「いい距離感」で接する
- 本当の問題はどこにあるのかを知る
- 「まだ」のひと言を加える
- 他の子と比べない
- 自分と比べない
44 「家族旅行」をする ── 成長に大切な非日常体験
東洋大学の森下晶美教授によると、家族旅行の経験の多い人は、成人後もコミュニケーション力や社会性、思いやりなどの点で自己肯定感が高いという傾向が明らかになっています。
観光庁の調査でも、子供時代の旅行回数が多いほど旅行経験が今の自分に役立っていると感じている人が多いそうです。
45 「小さな喜び」を味わう ── つらさに打ち勝つ「お楽しみの貯金」
ショーン・エイカー博士によると、ポジティブな感情が湧きあがると視野が広がり、ストレスや不安に対する強力な毒消し効果が得られるそうです。
ロヨラ大学のフレッド・ブライアント教授によると、過去のいい思い出は現在の幸福感を高めてくれるそうです。
ブリティッシュコロンビア大学の研究では、2歳未満の幼児でも自分が人に何かをしてあげたとき、してもらったときよりも強い喜びを示すことがわかっています。
46 「強み」に注目する ── 注目すれば伸びていく
ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン教授は、幸福な人生を送る人は自分の強みを知っていて、それを使っていると言います。
リー・ウォーターズ教授の調査では、強みに注目するタイプの子供は、自己肯定感が高まることがわかっています。
47 「生き物」を飼う ── 「お世話」でやさしい心を育てる
- 飼いやすいのは魚と昆虫
- しつけをする
- 家で飼えない場合は学校で
- 犬に読み聞かせをする
SECTION4 創造力をつけるには? 柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える
48 「楽器」を習う ── 楽しんで創造力を伸ばす
ヴァーモント大学のジェームズ・ハズィアック医学博士らの研究で、楽器の練習が子供たちの独創的な表現力を育むのに大きな効果をもたらすことがわかっています。
49 本物を「体験」する ── 体を動かして五感を刺激する
- 自然体験で五感を刺激する
- 本物になりきる
- 創作活動をする
50 「型」にはめない ── 口をはさむのをぐっとこらえる
- 命令形をやめる
- レッテルを貼らない
- 子供の選択を尊重する
51 「ゲーム」とつきあう ── ゲームをコミュニケーションに生かす
ジュネーブ大学のダフネ・バヴェリア教授によると、人気の高いアクションゲームは、集中力や計画性、批判的思考力、反射神経、立体の認知能力などを強化する効果をもたらすそうです。
東京大学の藤本徹講師によると、親が積極的に関わることで、子供は依存に陥ることなく、ゲームがもたらすよい影響を受けることができると言います。
- 親の目の届く場所でやる
- レーティングを活用する
- 課金ゲームに注意する
- あえてゲームの話をする
- 「ゲームをやりなさい」と言ってみる
52 「好奇心」を伸ばす ── 親自身が「ワクワク」を追求する
2012年のOECD調査によると、日本の20歳の好奇心は、スウェーデンの65歳並みだそうです。
- すぐに答えを教えない
- 図鑑を置く
- 好きなことにハマらせる
- 親もワクワクする
- 外に連れ出す
53 「肯定表現」で話す ── ネガティブな思考を切り替える
国際ポジティブ心理学会理事のイローナ・ボニウェル博士によると、ネガティブな感情を肩に乗って考え方の癖を吹き込むオウムに例えて、7種類のオウムを挙げました。
- 非難オウム
- 正義オウム
- 敗北者オウム
- 心配オウム
- あきらめオウム
- 罪悪感オウム
- 無関心オウム
この中で、どのタイプのオウムが肩に乗っているのかを考え、そのオウムを追い払う方法を考えます
54 「アート」に触れる ── 気軽にいろんな感想を語る
コロンビア大学の調査では芸術の授業を多く受けている生徒ほど、創造力が高いことがわかっています。
- 気軽に美術館に行く
- お気に入りの作品を選ぶ
- 親子で対話する
- 多様な意見を受け入れる
55 「没頭」させる ── フローに入るのを邪魔しない
- シンプルな環境にする
- スクリーンをオフにする
- 積極的な活動の時間を増やす
- 急かさない
- 親自身が没頭できることを見つける
56 つくる&試す ── 手を動かしながら答えを見つける
- 専用の場所を与える
- 自由な時間を確保する
- 材料を準備する
- 親が判断しない
- プログラミングを学ぶ
57 「想像力」を豊かにする ── いまの「無駄」が将来の力になる
- 自由に遊ばせる
- おもちゃを与えすぎない
- 友だちと遊ぶ
- を読む
- 応答する
- 無駄も大切にする
58 「瞑想」する ── 親子でやれば楽しくできる
エラスムス大学の研究チームによると、1日10分程度のマインドフルネス瞑想には創造力を高める効果があることがわかってきました
59 「ぼーっ」とする ── 子どもは意外と疲れている
- ぼーっとする時間を確保する
- 疲れにくい脳をつくる
60 「本」で囲む ── 読書は地頭をよくする万能の習慣
トロント大学のキース・スタノヴィッチ名誉教授によると、読書においても「マタイ効果」が存在すると言います。
マタイ効果は「富める者は富み、奪われるものはますます奪われる」という現象です。
読書をすればするほど理解力が高まる子供がいる一方で、読書をしないためにどんどん理解力が追いつかない子供がいます。
- リビングに本棚を置く
- 読み聞かせをする
- 親が本を読む
61 「落書き」をする ── 脳の非集中モードで創造力がアップ
落書きが脳をリラックスさせ、創造力を発揮できる方法のひとつであることが分かってきています。
- 壁一面を落書きスペースにする
- 消せるマーカーやクレヨンを使う
- 「らくがき絵本」シリーズを使う
- 落書き好きは大成する
SECTION5 学力をつけるには? 効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す
62 子どもの「タイプ」を知る ── タイプに合わせて学習法を選ぶ
1983年にハーバード大学のハワード・ガードナー博士が多重知能理論を提唱しました。
- 言語的知能
- 論理・数学的知能
- 空間的知能
- 音楽的知能
- 身体運動的知能
- 対人的知能
- 内省的知能
- 博物的知能
63 「算数力」をつける ── 楽しみながら数字を身近にする
- 1日15分のワクワクの土台をつくる
- 物事をさまざまな視点からとらえる
- 身近な数字で足し算、引き算をする
64 一緒に「計画」を立てる ── 計画立案で実行機能を伸ばす
ベネッセ教育総合研究所の調査の結果によれば、計画を立てて勉強する人は、そうでない人に比べると成績上位者が多いことがわかりました
計画を立てるのは実行機能と呼ばれますが、訓練すれば伸びると言われています。
- 今日1日の計画からはじめる
- 親も自分の計画を立てる
- 内容は具体的に噛みくだく
- 実行できそうな内容にする
- ふりかえる時間をとる
65 書く① ── 書くことを「好き」になる
インディアナ大学のカリン・ジェームズ教授によると、乱雑であったとしても文字を書くことそのものが脳内のネットワークを活性化させると言っています。
また、フロリダ国際大学のローラ・ダインハード准教授によれば、文字がうまく書けるようになることと、学力アップには相関関係があるようです。
66 書く② ── 「日記」をつける
ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン教授によれば、毎晩寝る前に、よかったことを3つ書くことを1週間続けるだけで、半年にわたって幸福度が上がるそうです。
67 書く③ ── 「文章の型」を知る
名古屋大学の渡辺雅子教授によると、アメリカでは国語を教える一番の目的は、書く技術と能力を高めるためだそうです。
立命館小学校国語教育アドバイザーの岩下修氏によると、吸収した言語のアウトプットの能力が固まるのは8歳前後だそうです。
型を使う
- はじめ:この作文で何を言うのかをはっきりさせる
- なか:はじめの主張を支える理由を3つ挙げる
- まとめ:はじめの主張を少し表現を変えて、結論とする
68 勉強を「習慣」にする ── 無理なく楽しく続ける方法
2006年のデューク大学の研究チームの論文によると、日常の行動の45%はその場の決定ではなく「習慣」だと言います。
- 時間を決めてスモールステップでやる
- 遊ぶ時間も確保する
- ゲームにしてしまう
- 親も習慣にする
69 「プログラミング」を学ぶ ── 試行錯誤で頭を鍛える
- プログラミングが何を実現しているのかを知る
- パソコンに慣れる
- 始めるのは4年生からで十分
- 親ができる必要はない
70 くりかえす ── 変化と負荷を上手に加える
フロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授によると、超一流の人々は自分によって心地のいい(コンフォート・ゾーン)から飛び出し、少しだけ限界を超える負荷をかけ続けているそうです。
「限界的練習」を繰り返すことで、並外れた能力を獲得することができるというのです。
- 単調な反復は効果なし
- 変化を織り交ぜる
- 少しだけレベルアップさせる
71 「語彙」を増やす ── いろんな理解をラクにする基本の力
国立情報学研究所の新井紀子教授らによると、知っている言葉の数が豊富だと、文章を読むときの負担が少なく、内容理解もスムーズになります。
- 大人とたくさん会話する 身近な人と話す頻度が高いほど語彙力が高い傾向がみられました
- 親はすぐに返事する
- 親は聞き役になる
- ゆっくり、はっきり話しかける
- 本、新聞、マンガに触れる
- リビングに辞書を置く
72 「無駄」を削る ── 勉強を合理化して「余裕」をつくる
個別最適化された学習を「アダプティブ・ラーニング」と言います
- できないことにフォーカスする
- 遊び時間は無駄ではない
- AI教材を活用する
73 「英語」を身につける ── 英語を「遊び道具」にしてしまう
- 毎日、英語に楽しく触れさせる
- 正解に導こうとしない
- 好きなことを英語で掘り下げる
- 親がコミュニケーションを楽しむ
74 子どもに教わる ── 人に教えると「知識」が頭に入る
ワシントン大学のジョン・ネストイコ博士によると、教えるという心構えがあるだけで、学習効率が良くなると言っています。
- 子供に質問する
- 間違っていても指摘しない
- 感謝を伝える
75 時間をあけて「復習」する ── 覚える科目に最適の方法
ワシントン大学のヘンリー・ローディガー教授によれば、一気に詰め込む勉強を習慣にしていると、次の学期に成績がガクンと落ちる可能性があるそうです。
勉強時間を分散した方が、知識が脳に留まる時間ははるかに長くなります。
- 復習までの感覚は次第に広げる
- 間隔をあけた学習は暗記に効果的
76 ほめる ── 何をほめるかで大きく変わる
- すぐにほめる
- 能力より、努力をほめる
- 過去と現在を比べる
77 「フィードバック」する ── ポジティブに課題を伝える
- ほめる→要改善点→ほめる のサンドイッチにする
- どんな方法で、何をすればいいか、を具体的にわからせてあげる
- 「でも」より「だから」を使う
- フォローを忘れない
78 「優先順位」をつける ── やることリストで行動を整理する
- 時間帯ごとに区切る
- 必ずやることとやりたいことを分ける
- 必ずやることばかりで埋めない … 子供は遊びの時間が必要です
- マグネットシートを使って達成感を
79 「音読」する ── 間違ってもいいから「楽しく」読む
- 手を止めて聞いてあげる
- すぐにほめる
- 勉強前が効果的
- 間違えてもその場で訂正しない
- 繰り返し、スピードを上げる
80 「ごほうび」をあげる ── モチベーションを上げる報酬
- 結果ではなく努力にあげる
- あげる理由を明確にする
- トロフィーや賞状をあげる
- お金をあげるときは注意
81 「やる気」をつくる ── 「自分からやる」意欲を引き出す
- 成功体験を与える
- 自分で選ばせる
- 頼り、ほめ、励ます
- 好きなことを主体的に学ぶ
82 「サポート」する ── 過干渉にならない支え方
- 3分類で片づける
- ルーティンワークを決めておく
- どうやるかは子供に選ばせる
- 邪魔をしない、手を貸さない
- 勇気づける
83 一緒に「学校」を決める ── 実績だけで選ばない
- 地元の公立か、中学受験をするか決める
- 中学受験のために塾を選ぶ
- 学校に求める軸を決める
- なにがなんでも第一志望とは考えない
84 「自分のスペース」をもつ ── ポテンシャルを伸ばす環境とは?
- 気の向く場所で勉強する
- 子供部屋を風通しの良い場所にする
- 階段を踏んで移行する
- 子供部屋へはリビング経由で
- 自然と触れ合う
85 「早寝早起き」をする ── 脳のために十分な睡眠をとる
ハーバード大学医学部によると、学習した後の最初の30時間が重要だそうです
- できれば21時には就寝した方がよい
- 15時以降の昼寝は避ける
- 寝る1時間前はブルーライトを避ける
- 朝に子供の仕事(家事手伝い)をつくる
86 「集中力」をつける ── 集中できるのはせいぜい15分
- 机の上には、いまあること、だけを置く
- ルーティンを決める
- 小分けにして時間を計る
- 休憩をとる
- 水を飲む … イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学の研究によると、勉強の前にコップ1杯の水を飲んだ子供は、集中力と記憶力の向上が見られました。
SECTION6 体力をつけるには? 「栄養と運動」で脳と体を強くする
87 バランスよく「栄養」をとる ── よい食事のシンプルな本質
- 主食・主菜・副菜をワンセットにする
- 毎日2杯の牛乳を飲む
- 1人分ずつ取り分ける
- 夕食が遅くなるなら2回に分ける
88 「おやつ」をあげる ── 糖質より脂質に気をつける
- 脂質が少ないおやつを選ぶ
- 甘い飲み物に注意する
- 運動の後はエネルギー補給をする
89 「朝ごはん」を食べる ── シンプルなパターンをつくる
- 余裕をもって起こす
- パターンを決める
90 「外食」を楽しむ ── 親子でリラックスできる貴重な機会
- 珍しい料理を体験する
- 週に1度くらいならファストフードもOK
- スマホやゲームはカバンにしまう
91 「好き嫌い」をなくす ── 苦手があるのは自然なこと
- 無理強いはしないがあきらめない
- 味の刺激で脳の発達をうながす
- 大人がおいしく食べるのを見せる
- 好き嫌いを克服するための工夫
92 一緒に「料理」をする ── 五感を育む刺激的な体験
- キッチンで五感を養う
- 基本のスキルを身につける
- 知識の実感を育む
- まかせて達成感を抱かせる
- レシピを一緒に眺める
93 「お弁当」をつくる ── 愛情をこめつつ、手間は少なく
- ちょうどいい量をバランスよく詰める
- 彩は5色を目安に
- 調理法と味の掛け合わせでバランスを整える
- 冷凍食品を使う
- 自家製冷凍食品を作り置きする
- 汁物は保温ジャーを活用する
- 汁気のあるものは容器を分ける
- 冷凍デザートで保冷する
94 「旬」を生かす ── 自然のサイクルを食事にとりこむ
旬を知り、子供に教える
95 「惣菜」を活用する ── 塩分と油に注意して賢く使う
- 味付けを薄める
- 油に気をつける
- 添加物には神経質になりすぎなくていい
96 「免疫力」をつける ── 病気になりにくい体をつくる
- タンパク質をとって筋肉をつける
- いろいろなおかずを食べる
- 外で遊ぶ
- 十分な睡眠をとる
97 「体」を動かす ── ケガをしにくい体をつくる
- 体全体をバランスよく使う
- 運動は毎日1時間程度が最適
- 痛みが続いたら専門医に診てもらう
- 動物ポーズで体操を
98 「スポーツ」をする ── マルチな競技をのびのび楽しむ
- さまざまな競技を楽しむ
- オーバーユースに気を付ける
- スポーツの前後にストレッチする
- 筋肉の炎症にはアイシング
99 「嚙む力」をつける ── よく嚙むと頭も体も強くなる
- あいうべ体操をする
- 口の中をきれいにする
- 一口30回噛む
- ガムを噛む
100 「目」を守る ── スマホ時代にケアすべきこと
- 1日30分の外遊びをする
- スクリーンから目を離す
- 20分画面を見たら目を休ませる