各段階における受験のメリットデメリットをまとめてみました。
中学受験
キャリア教育
中だるみの中3~高1時期を利用!? 中学受験から見たキャリア教育

中学受験と高校受験の大きな違いは、将来のキャリア形成についてじっくり考え向き合えるという点があります。というのも、高校受験を経て高校に進学すると、どうしてもすぐ目先の大学受験に追われる形となり、その先のキャリアを描いて大学を選ぶというよりは、学力(偏差値)に合わせて大学を選ぶことに終始しがちです。
一方、中学受験を経て中高一貫校に進学すると、受験期に当たる中学3年~高校1年の間は、いわゆる「中だるみ」するような時期となります。そこで、中高一貫校では余裕のあるこの時期に、キャリア教育を導入し、将来の仕事について考えるきっかけになるようなイベントを導入している学校が多くあります。
具体的には、企業に足を運んで職業体験をしたり、それぞれの生徒が興味のある職業に就いている先輩に話を聞いたりする学校があったり、起業に重点を置き、経営者の話を年に何回か聞く機会を設けている場合もあります。また、よりグローバルな視点を持っている学校では、起業家の多いシアトルで起業家の話を聞くツアーを実施している学校もあります。
https://benesse.jp/juken/201906/20190603-1.html
高校受験
大学受験
低下する読解力
“昔なら入れなかったレベルの学生が東大に受かっている”!? 日本人の学力が低下し続ける原因とは

少子化で一人に掛けられる教育費が多くなったこと、そして長引く不況で少しでも就職に有利なようにと高い学歴を望むことから、受験の低年齢化が進み早期の英語教育なども盛んに行われています。
一方で、子どもの学力、特に国語力は低下しています。OECDが実施している15歳の子どもたちを対象にした学習到達度調査のPISA(Programme for International Student Assessment)では、2000年の調査では数学的リテラシー1位、科学的リテラシー2位、読解力8位とトップクラスだったのに対し、2003年には科学的リテラシーは2位を維持したものの、数学的リテラシー6位、読解力14位となりました。2003年の結果は「PISAショック」と言われ、ゆとり教育の見直しが始まり一時期は順位も回復傾向にありましたが、2018年は、数学的リテラシー6位、科学的リテラシー5位、読解力は15位。読解力は相変わらず低レベルのままです。
いわゆる難関大学の教員からも「今の学生は総じて幼く思考力が低い」という苦情も聞きます。教育費は上昇する一方で、精神年齢や思考力は低くなっていると言われれている今の子どもたち。一体彼ら彼女らに何が起きているのでしょうか?
https://hbol.jp/236691?cx_clicks_art_mdl=2_title
代々木ゼミナールの東大特進クラスなどで現代文小論文を担当し、N予備校で教鞭を取る予備校講師の高橋廣敏さんによると、読解力は確実に下がっていると思われるそうです。
1990年代半ばから学生たちを見ていますが、東京大学に進学するような上位層でも読解力、記述力は低下しています。特に記述力は格段に下がっていますね。レベルが低い者同士が競って入っているという印象です。
https://hbol.jp/236691/2
なかなか厳しい意見ですが、長年、受験業界に身を置いている方の感覚は傾聴に値します。
昔だったら受からないだろうという層も合格していますね。いわゆるキレがなくても入れます。ちなみに、東京大学の国語は、現代文・古文・漢文なので、暗記をすればある程度点数が取れる古文と漢文で点数を稼いで入学している子たちも多い。なので、現代文は捨てている子たちもいます。受かっているといっても現代文は全体の3割~4割ぐらいの得点率でも合格します。私立大学を例に取ると、昔明治大学に入っていた層が、今早慶に入っているという印象です。昔の日東駒専がいわゆるMARCHのレベルといったところでしょうか。
https://hbol.jp/236691/2
東京大学文系は、1999年まで150分で7題解かなくてはならなかったんです。現代文・現代文・古文・漢文・現代文・古文・漢文の7題。ところが今は4題です。7題を解かせるのは今の子たちには無理です。またその時まで200字作文というのもありました。おそらくあまりにできないのでやっても意味がないから廃止になったんだと思います。
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