各段階における受験のメリットデメリットをまとめてみました。
中学受験
キャリア教育
中だるみの中3~高1時期を利用!? 中学受験から見たキャリア教育
中学受験と高校受験の大きな違いは、将来のキャリア形成についてじっくり考え向き合えるという点があります。というのも、高校受験を経て高校に進学すると、どうしてもすぐ目先の大学受験に追われる形となり、その先のキャリアを描いて大学を選ぶというよりは、学力(偏差値)に合わせて大学を選ぶことに終始しがちです。
一方、中学受験を経て中高一貫校に進学すると、受験期に当たる中学3年~高校1年の間は、いわゆる「中だるみ」するような時期となります。そこで、中高一貫校では余裕のあるこの時期に、キャリア教育を導入し、将来の仕事について考えるきっかけになるようなイベントを導入している学校が多くあります。
具体的には、企業に足を運んで職業体験をしたり、それぞれの生徒が興味のある職業に就いている先輩に話を聞いたりする学校があったり、起業に重点を置き、経営者の話を年に何回か聞く機会を設けている場合もあります。また、よりグローバルな視点を持っている学校では、起業家の多いシアトルで起業家の話を聞くツアーを実施している学校もあります。
https://benesse.jp/juken/201906/20190603-1.html
「中学受験で失敗しても人生の勝者になれる」本当の勉強法
子どもが自発的に勉強する状態=「自走モード」へと導くコツ
「自走モード」に入った子は、親や塾に言われなくても、自力でスーッと勉強に向かっていきます。
どんな子も、親が「コツ」を持って導けば、必ず「自走モード」になれます。ただし「自走モード」は一日にして成らず。時間がかかりますし、子どもの成長は早い子もいれば遅い子もいるので、その覚醒タイミングが前後するのは仕方がありません。
「自走モード」覚醒の条件は、次の4つです。
①「計算力」
②「国語力(読解力)」
③「体」
④「習慣」この4つがそろった時、自然と「自走モード」へ向かっていきます。
https://mi-mollet.com/articles/-/33209?layout=b
「中学受験に没頭する親」が間違う大切な優先順位
中学受験には向いている子と向いていない子がいます。向いていないというと語弊があるので言い換えると、早咲き、遅咲きの子がいます。
早咲きというのは、つまり、子どもたちの中には、公立の小学校の勉強が簡単すぎてつまらないという子もいます。より高度な知識を求めて、もっと考えることをやりたいという子もいます。それだったら、そこで足踏みするのはもったいないということで、中学受験の勉強をすると生き生きしだすような子もいるのです。
逆に、遅咲きの子というのは、高校受験型の子です。小学校では、基礎固めをこつこつやる。中学校へ行って、そこからだんだんと精神年齢が上がってくるので勉強に対しての意識も変わっていき、高校受験で花開いていく子です。例えば東京でも有名な都立高校はいくつもありますし、その先も頑張ってよい大学へ行っている子は沢山います。
どういうルートを取るかは、その子の性格や特性によってずいぶん変わっていきますし、道は一つしかないと思いこむ必要は全くないと思います。
そういうことは、子どもを普段からよく観察していると自然とわかるものですが、子ども視点で見ないで親視点でみてしまうと、子どもを、ある一つの枠の中に入れようとしてしまいがちになります。
子どもは、それぞれ皆、能力が違い、精神年齢も違います。本来であれば、その子のレベルにあったところからスタートして1ミリ1ミリ前進しながら積み上げていくのが理想です。でも、そうではなくて一つの枠に入れようとすると簡単に入るわけがないので、イライラがでてきたり、力技が必要になってしまうのです。
私は、中学受験を肯定も否定もしていません。子どもの能力、特徴にあった教育が受けられれば、どんな道を選んでもよいのではないかという考えです。そのためには、子どもの様子をもっと観察してみよう、とよくお伝えしています。
https://toyokeizai.net/articles/-/475175?page=3
「塾の成績がほぼ最下位から1位に」3カ月で急成長
塾の送り迎えのときの会話に、目的論を使うことにしました。まず、成績の良いところに注目して「算数の成績上がったね」「社会は歴史関係が得意みたいだね」と話すと会話は弾みます。苦手な国語も、できているところ、理解できているところを聞き「そうなんだ。そこは解けるんだ」「それもわかるようになったんだ。前はできなかったところだよね。すごいじゃん」なんていう話をして、「悪いところの反対」に意識を向けるようにしました。
そして、子どもが「でもさ、穴埋め問題が全然わかんない」と言うようなときには「どうしたらいいと思う?」と子どもと一緒に考えるようにしたそうです。
このような関わり方を始めて3カ月で、その子の国語の成績は塾で1番になったんです。
信じられないかもしれませんが、これは私が以前、家庭教師をしていたときのエピソードを紹介したところ、興味を持ったあるお母さんが「真似をしてみたら、本当に成績が上がったんです」と知らせてくださった実話です。
https://president.jp/articles/-/52742?page=1
高校受験
大学受験
低下する読解力
“昔なら入れなかったレベルの学生が東大に受かっている”!? 日本人の学力が低下し続ける原因とは
少子化で一人に掛けられる教育費が多くなったこと、そして長引く不況で少しでも就職に有利なようにと高い学歴を望むことから、受験の低年齢化が進み早期の英語教育なども盛んに行われています。
一方で、子どもの学力、特に国語力は低下しています。OECDが実施している15歳の子どもたちを対象にした学習到達度調査のPISA(Programme for International Student Assessment)では、2000年の調査では数学的リテラシー1位、科学的リテラシー2位、読解力8位とトップクラスだったのに対し、2003年には科学的リテラシーは2位を維持したものの、数学的リテラシー6位、読解力14位となりました。2003年の結果は「PISAショック」と言われ、ゆとり教育の見直しが始まり一時期は順位も回復傾向にありましたが、2018年は、数学的リテラシー6位、科学的リテラシー5位、読解力は15位。読解力は相変わらず低レベルのままです。
いわゆる難関大学の教員からも「今の学生は総じて幼く思考力が低い」という苦情も聞きます。教育費は上昇する一方で、精神年齢や思考力は低くなっていると言われれている今の子どもたち。一体彼ら彼女らに何が起きているのでしょうか?
https://hbol.jp/236691?cx_clicks_art_mdl=2_title
代々木ゼミナールの東大特進クラスなどで現代文小論文を担当し、N予備校で教鞭を取る予備校講師の高橋廣敏さんによると、読解力は確実に下がっていると思われるそうです。
1990年代半ばから学生たちを見ていますが、東京大学に進学するような上位層でも読解力、記述力は低下しています。特に記述力は格段に下がっていますね。レベルが低い者同士が競って入っているという印象です。
https://hbol.jp/236691/2
なかなか厳しい意見ですが、長年、受験業界に身を置いている方の感覚は傾聴に値します。
昔だったら受からないだろうという層も合格していますね。いわゆるキレがなくても入れます。ちなみに、東京大学の国語は、現代文・古文・漢文なので、暗記をすればある程度点数が取れる古文と漢文で点数を稼いで入学している子たちも多い。なので、現代文は捨てている子たちもいます。受かっているといっても現代文は全体の3割~4割ぐらいの得点率でも合格します。私立大学を例に取ると、昔明治大学に入っていた層が、今早慶に入っているという印象です。昔の日東駒専がいわゆるMARCHのレベルといったところでしょうか。
https://hbol.jp/236691/2
東京大学文系は、1999年まで150分で7題解かなくてはならなかったんです。現代文・現代文・古文・漢文・現代文・古文・漢文の7題。ところが今は4題です。7題を解かせるのは今の子たちには無理です。またその時まで200字作文というのもありました。おそらくあまりにできないのでやっても意味がないから廃止になったんだと思います。
https://hbol.jp/236691/2
言語能力が低い子は成長しても読解力が低い
大学受験の時期に読解力が伸びることはありません。
それまでの積み重ねが重要です。
語彙力と読解力は相互作用しながら発達していく。たとえば、心理学者高橋登が小学生を対象に行った調査でも、読解力は低学年から高学年まで一貫して語彙力によって規定され、また語彙力もそれ以前の時期の読解力によって規定されることが確認されている。
https://diamond.jp/articles/-/274685
まさに三つ子の魂百までです。
ヴァーホーヴェンたちは、小学生を対象に追跡調査を行い、小学校1年生の時点の語彙力の差は6年生になってもほぼ固定されたままであることを確認している。
ここから言えるのは、小学校入学時に語彙力や読解力といった言語能力の高い子は、その後も卒業するまで一貫して言語能力が高く、入学時にそのような言語能力の低い子は、卒業するまで一貫して言語能力が低いままになる可能性が高いということである。
このように小学校入学時の言語能力が将来の言語能力の発達を大きく左右するのだとすれば、幼児期の言語発達に無関心ではいられない。
https://diamond.jp/articles/-/274685?page=2