幼少期における読解・計算能力が、大人になってからの成功に影響を与える
幼少期における読解・計算能力と、大人になってからの成功に相関性が判明
イギリスでの研究結果のようです。
英国の最新の研究では、幼少期における読解・計算能力が、大人になってからの成功に影響を与える、ということが明らかになった。
「我々は子どものころに計算や読解に長けていることが、将来的な社会的地位に関係するのかどうかを調べたかったのだ」と話す、英・エディンバラ大学の研究者たちは、英国のイングランド、スコットランド、そしてウェールズの17,000人を超える人々に関する、およそ50年間にも及ぶデータを検証した。
その結果、7歳時の読解・計算能力と、35年後の社会的地位につながりがあることが分かった。
この読解と計算の2つの能力が高かった者ほど、大人になってから収入が高く、良い仕事・家を持っていたというのだ。
例えばデータでは、7歳時の読解能力のレベルがひとつ違うと、42歳での年収は、7,750ドルも異なる、というようなことも示されている。
教育と収入との相関関係については、中室牧子氏の「「学力」の経済学」でも語られています。
99×99まで暗算マスターできる「ゴースト暗算」
東大医学部生が考案したという「ゴースト暗算」。
99×99までの答えを即座に見つけることができるという優れもの!
おぉ…こころ惹かれます。
記事が載っていたのは、プレジデントFamily 2012年5月号
どういうものかというと…
「岩波メソッドゴースト暗算」。インド式では19×19までを単に暗記するが、ゴースト暗算ではその名の通り、丸覚えではなく暗算するという画期的なメソッドだ。
暗記ではなく、暗算というところが肝のようです。
「小学校で九九を習うのは2年生ですが、九九さえできるようになれば、あとは足し算しか使わないのがこのメソッドの特徴です。だから小学3年生以上であれば誰でも始められるのですが、やってみるとお子さんたちの習得能力に驚きます。早いお子さんだと3時間ほどで、2ケタ×2ケタの暗算ができるようになり、6時間以内には全員ができるようになりました」
つまり、このメソッドを習得した子は、1×1から99×99までの暗算をマスターしたことになる。これはやはり、世界的な発明ではないか。事実、この暗算法の解説と習得のためのドリルをまとめた『6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算』(小学館クリエイティブ)は発刊から半年で26万部を超えるヒットとなっている。
そのうち、教科書に載るかもしれませんね。
賢さを高める8の方法
ライフハッカー[日本版]で見つけた記事。
「IQなんて関係ない! 賢さを高める8の方法」
基本的に生まれ持った賢さから逃れることはできない…。
ご安心ください。最新の科学では、それは間違いであることがわかっています。学習の専門家であり、著書も出しているアニー・マーフィ・ポール氏によれば、知能とはもっと複雑なものなのです。
ポール氏は、自身の講演会において、使い方次第で知能に影響を与える8つの方法について語っています。生まれ持った脳を最大限に活用するための知能について再考させてくれる内容です。その長くも魅力的な講演の一部始終を読むことにも価値があるのですが、ここではウォーミングアップとして、同氏が提唱する基本的な考えを紹介しましょう。
なんと!
8つとは、1.状況、2.信念、3.専門知識、4.注意力、5.感情、6.テクノロジー、7.身体、8.人間関係、だという。
具体的にどこを、どう改善すれば、よくなるのかは書かれていないが、どこがポイントなのかが書かれているので、あとは自分で考えようということでしょうか。
1.状況
知能とは、状況に応じて変化するもの
では、「状況」とはなにか、2つに分けられる。
身体的状況:学習者がおかれているストレス環境や、睡眠時間、運動量などによるもの
心理的状況:専門知識や注意力、そしてモチベーションなどによるもの2.信念
スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥウェック氏によると、人間には固定思考と成長思考の2つの信念があるそうだ。
固定思考:能力は固定されていて変わらないという考え方。
成長思考:学習や練習によって能力を伸ばすことができるという考え方。
2つの信念の違いは、自身の能力の把握、周囲を見る世界観、問題や災難に直面したときの行動などに影響を及ぼすので、非常に重要だという。3.専門知識
専門家は知識量が豊富なだけでなく、知識の質も異なるので、その専門領域において極めて知的に考え、行動できる。
専門知識を得るためには時間がかかるが、興味がある分野について、深く知ることを始めてみよう。4.注意力
誰の脳にも、情報処理のボトルネックがある。
注意力を集中している状態は、知能を最大限に発揮するうえで非常に重要。5.感情
ポジティブな気分のときは、より広い視野で、クリエイティブな発想ができる。
心配事があるときは、その心配事が脳の作業領域を満たしてしまい、文字通り、知能が少ない状態になってしまう。6.テクノロジー
デバイスによって賢さが高められるよりも、妨げられる場合の方が多い。
テクノロジーによって賢さを高めるには、デバイスを使う時と使わない時とを、はっきりと区別することが大切。7.身体
栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、定期的な運動、適度のストレスなど、心臓をうまく働かせることはすべて、脳の働きもよくしてくれる。8.人間関係
配偶者や恋人がいるのなら、それぞれの得手不得手を利用する。これは交換記憶と呼ばれるもので、人間関係が私たちを賢くさせてくれるひとつの例である。
何かに属しているという感覚も、能力を完全に発揮するうえで重要な要素のひとつである。
保育所に通うと子どもの発達にどういう影響があるのか?――欧米と日本のエビデンス
欧米での「保育・幼児教育」に関する研究をメタ分析した結果です。
まとめると、保育所や幼稚園に通うことは、成育環境の改善につながることで、子どもの社会情動的発達や認知的発達を促す可能性があります。特に社会経済的に不利な家庭の子どもの場合に、さらに2歳頃から保育所に通園した場合に(この場合は少なくとも3歳半までの発達が促されるためその影響でその後の発達も多少は促されると考えられます)、発達促進効果が大きいようです。
日本の保育の「長期」効果は?
ただし保育の「長期」効果、つまり「保育所通園が、通園した子どもの20歳以降の状態にいかなる影響をもたらすか」については、日本では未だ不明なままです(※)。
今後の研究に期待したいところです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shibataharuka/20210524-00239446