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「「マンション経営」よりラクで、確実に儲かる! 太陽光発電投資」内容の要約と紹介:松田貴道

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投資の本ではなく太陽光導入のための本として読む

太陽光発電を投資としてとらえている本であるが、投資としてOKなら、投資を目的とせずとも、採算が取れるのではないかと考え、読み始めた。

つまり、家に太陽光を導入した場合に、採算上、損なのか得なのかを知りたかったので、そういう視点で読み始めた。

帯のうたい文句は「売電価格20円台でも利回り10%を実現」

これが本当ならば、太陽光発電を自宅に導入したら、10年で回収できるということになる。それ以降はプラスに転ずるということである。

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10kw以上と10kw未満

太陽光などの場合は、国の制度によって固定価格買い取り制度で、電力会社が一定の期間にわたって固定買取価格で買い取ってくれる。

太陽光の場合、その基準が出力10kwを境にわかる。

出力10kw未満の住宅用と、10kw以上の産業用で取り扱いが異なるのだ。

住宅用は余剰電力の買い取り、買い取り期間は10年。2015年7月から、キロワット当たり33円or35円 (本書出版時)

月2万円程度の売電のようだ。

一方、産業用は発電した電気のすべてを買い取る。買い取り期間は20年。だが、キロワット当たりは住宅用と比べて低く、27円+消費税。

もし、住宅の屋根に10kwで設置したら、全量売ることができる。

試算すると、太陽光発電システムの設置費用は、およそ310万円です。出力250wの国産太陽電池モジュールを40枚設置する想定です。これで約200万円。このほか大きな金額が掛かるのは、パワーコンディショナー。これが、メーカーにもよりけりですが、1つ25万~40万円です。この試算では25万円のものを2つ組み込む想定で約50万円計上しています。屋根に設置するタイプの工事費の目安であるキロワット当たり30万円台に納まっています。

要するに、まずは310万円程度かかる。

では、収入はいくらくらいか。

2015年度の買い取り価格を前提にはじくと、売電収入は年間35万9364円。屋根に設置するタイプではメンテナンスは不要に近いと考えられますから、一般管理費として支出する必要があるのは、所得税を除くと、減価償却費に課される償却資産税くらいです。

大ざっぱにいえば、9年弱で元が取れる計算になる。

固定買取制度は20年間なので、10年目以降はプラスに転ずる計算である。

4kwと6kwでは

仮定は、住宅の床面積が100㎡くらいで4人家族。日中も電気を使い、1か月の電気代が1万2千円程度。

初期投資は4kwも6kwも同じくらいで、100万円台となる。

売電期間は10年間で、余剰分だけが売電できるが、売電価格がキロワット33円。

10年間の総収入は、太陽光で発電した電力を使うことで、出費が減るので、減った出費も換算すると、4kwで約160万円、6kwで約240万円になる。

初期投資分を引くと、4kwで+約18万円、6kwで+約58万円のメリットとなる。

自宅に設置する場合は10kw以上のほうがうまみがあるということになる。

キロワット当たりの単価の下落

では、今すぐに導入をしたほうがよいかとなると、もう一歩立ち止まって考える必要があるかもしれない。

1997年時点で、設置費用はキロワット当たり約100万円だった。住宅用だと、3kwが標準的だったので、300万円。

2005年ころには、キロワット当たり70万円を切るところまできた。

そして、本書が描かれている頃になると、キロワット当たり30万円台を切るところまでになっている。

こうした推移を考えると、別の想定も必要になるかもしれない。それは、太陽光で現金収入を得る必要はないが、電気代のすべてをまかなうようにして現金支出をなくし、結果的に実質の収入とすることができるようになるのではないか、ということである。

もし、それができるようになるのであれば、太陽光発電の導入は躊躇わずに行うべきだと思う。

個人的な理想は太陽光発電と蓄電の組み合わせである。

たとえば、共働き家庭の場合、太陽光が稼働する日中帯に電気を使うことは少ない。その間は、蓄電して(余剰が出れば売電してもよいが)、帰宅後の夜にその電気を使う。こうしたことで電気のすべてがまかなえ、費用対効果があれば、導入のメリットがあるのではないだろうか。

仮に、本書で仮定している住宅の床面積が100㎡くらいで4人家族。日中も電気を使い、1か月の電気代が1万2千円程度の場合、1年間の電気代は24万円くらい、10年間で240万円になる。太陽光+蓄電で240万円以内に納まれば、11年目からは元をとったことになる。

個人的には、この元を取れる水準に近づいてきているのではないかと思っている。

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