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「1時間でわかる省エネ住宅! 夢を叶える家づくり」内容の要約と紹介:高垣吾朗

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2020年に義務化される省エネ住宅づくりに向け

夏涼しく、冬が温かい家を快適な家というのであれば、日本の家の9割以上が欠陥住宅だという。

これは、日本の家の多くが驚くほど断熱性が低いレベルにあるためだそうだ。

そうした家が多い中で、これから家を建てようという人に向けて書かれた本。

家づくりで最も大切なポイントは、「断熱」と「気密」です。
その2つを高いレベルで満たすのが、次世代型の「パッシブデザイン」の家です。(p6)

パッシブデザインの家は、自然のエネルギーを受動的に取り入れて快適な室内環境を作ろうとするものだそうだ。

そのため、重視するのが、壁や床の断熱性を高め、高気密の家にすること。

そして、窓の配置などを考え、通風と採光を工夫する。

しかも、このパッシブデザインの家はそれほどコストがかからないという。断熱材はそれなりには費用がかかるが、光熱費の差額などで元が取れてしまう。

部屋の温度があまり変わらないため、様々な病気を未然に防ぐこともでき、平均で1年間に一人当たり2万円の医療費が削減できるというデータもあるそうだ。

医療費削減の観点からも「高断熱」「高気密」の普及は望ましいということになる。

そしてなによりも、2020年に「省エネルギー基準」が、新しく立てられるすべての住宅で遵守することが義務付けられることになった。

日本ではたった0.1%の普及率で、ヨーロッパではスタンダードなパッシブデザインが、ようやく日の目を浴びることになるのかもしれない。

経済産業省からの働きかけにより、2020年には、今まで努力目標だった規制が義務化され、国が定めた省エネ基準をクリアしない家はつくれなくなります。(p29)

そして、この先には

省エネ基準(平成25年基準)は2020年までに義務化されますが、2030年には、トップランナー基準のさらに上をいくものが義務化される見通しです。国は低炭素社会に向けて「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」を掲げ、これを2020年までに標準的な住宅にし、2030年までに新築住宅の平均でZEHを達成するという目標を定めています。

快適な家

家に異臭がこもることがあるが、これは気密性が不十分であることが原因だという。

逆ではないかと思ってしまうのだが、実は違うらしい。

気密性が低い家は、どこからともなく常に隙間風が吹いている状態にあるにもかかわらず、換気量が不足しやすいため、部屋の空気を一新することができません。(p19)

そして、大きな誤解になっているのが、とにかく明るい家にしたいという思いから、窓を大きくし、軒をほとんどつけないことだそうだ。

軒をつけないと、真夏の太陽の光を直接浴びることになり、軒で防いだ場合と比べて、5度以上違ってしまうことがあるそうだ。

こうした点から、次の3点に気を付けるといいらしい。

  1. 断熱性、気密性を上げる
  2. 夏の太陽の光をしっかり防ぎ、冬の太陽の光は入れる
  3. 風通しがよくなるように窓の設計をする

リフォームにおいても、同様の点を気を付けるのがよいということだ。

断熱性の高い家は健康的な家

断熱性の低い家だと、次の病気のリスクが高まるようだ。

  • 気管支ぜんそく
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎 など

これらの要因にはいろいろあるが、カビのアレルギーによるものもあるため、結露を防ぐことにより、リスクを低くするということも重要である。

カビを防ぐためには、断熱をしっかり行い、室内の温度差をなくして、換気も行うことによってカビの発生を防ぐことができる

住宅断熱改修で血圧改善の調査結果(東京都研究所)

断熱性の高い家は家計にも優しい家

断熱性が高ければ、当然、電気代が安くなる。

床面積40坪程度の箱型で、断熱気密性能が非常に高い家ならば、それこそ6畳用のエアコン1台で家全体をカバーできます。

断熱性を高める

断熱性を高めるのは次の4か所

  1. 外壁
  2. 屋根(一番上の天井)
  3. 床(基礎)

壁の断熱には充填断熱と外張り断熱があるが、今では充填断熱をした家に、さらに外張り断熱をすることで断熱性能を向上する方法をとることもある。

断熱材の中で、熱の伝えにくさの上位は次のとおり

  • 木質繊維断熱材 熱伝導率0.045
  • 炭化発砲コルク 熱伝導率0.045

普及しているものでは

  • 高性能グラスウール16k 熱伝導率0.038
  • ロックウール 熱伝導率0.038
  • ポリエステル  熱伝導率0.039

など

窓の断熱性を高めるなら

  1. 窓の面積を小さくする
  2. 窓の材質や構造を見直す

サッシ部分の材質も重要である。アルミサッシが普及しているが、熱を伝えやすい欠点がある。そのため、アルミサッシの窓はガラス部分よりも窓枠のアルミ部分に結露が多くみられる。木や樹脂でできているものが望ましい

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