幸福とは何か(ハーバード大学の75年間の研究成果)
人を幸せにするものは何か?ということがハーバード大学の75年間の研究で明らかに
ハーバード大学の75年にわたる研究「Grant Study」です。ハーバード大学に在学した268人の男性を対象に、卒業後も毎年健康診断と心理テストを行うことで、戦争、仕事、結婚や離婚、育児、老後といった彼らの人生を追跡調査したもので、2009年にThe Atlanticがこの調査をまとめているのですが、研究者によって新たに「何が人を幸せにするか?」ということが明らかにされました。
なんと!こんな研究がなされていたとは!!!
老年における幸福と健康、そして暖かな人間関係の3つの持つ強い相関関係です。
2009年にThe Atlanticの記事が発表された後、この相関関係の強さにおいて批評家が疑問を呈したため、Vaillantさんは1960年代の研究にまで立ち戻りデータを再調査、人生において人間関係が最も重要な要素であることを再確認しました。
例えば、「暖かな人間関係」の測定で高得点だった男性58人の年収は平均して年間14万1000ドル(1440万円)で、55~60歳におけるピーク時の給料は、点数の低かった男性31人よりも多かったそうです。また、「暖かな人間関係」を築けている男性は、そうでない男性に比べ専門的分野で成功を収めた人が約3倍もいたとのこと。
この時、母親との関係の暖かさは成年期に長期にわたって重要となることもわかりました。調査から明らかになったことの1つは、幼年期に母親と暖かな関係が築けていた男性は、そうでない男性よりも8万7000ドル(約890万円)も年収が高いということ。2つ目は、幼年期に母親との関係が乏しかった男性は、老年において痴呆を発症する可能性が高いということ。そして、専門家の人生の後期において、少年期における母親との関係は仕事の効率性に関係するということです。
一方で、幼年期における父親との関係は、成年期の不安や休暇の楽しみ、老年期における人生の満足度とはあまり相互関係がなかったとのこと。また、老年期における人生の満足度と幼年期における母親との関係にもあまり重要性は見当たらなかったそうです。
おぉ…
世の中の父親のほとんどががっかりする研究結果だったとは…。
幸福感という掴みどころのないものを人生に取り入れるための具体的で独自性のある方法が発見された
科学によって証明された、今日から幸福になるための10の方法
1. 文化的活動をする
2. 日記をつけて読み返すと喜びを感じま
3. 知らない人と世間話をする
4. そうは言っても、意味のある会話もする
5. 郊外に住み、自分の住む地域社会と関わる
6. 悲しい歌を聴くと、感情的に解放されます
7. 物にではなく体験にお金を使う
8. 小さくても達成できそうな目標を定める:誰かをにっこりさせましょう
9. 美しい物を見る
10. 果物と野菜をもっと食べる
幸福度の9ヶ条
幸福度を劇的に変える9ヶ条
1. 自分の部屋を片付ける
2. 睡眠をまとめて十分に取る
3. 身なりを整える
4. シャワーを浴びる
5. ちょっとした仕事は、何であれ、どこであれやってしまう
6. 休憩する
7. 毎日ソーシャル・メディアから離れる時間を作る
8. 浪費はダメ、倹約しすぎもダメ
9. 人助けは考えるのではなく、実行に移す
内面の幸福に関する17の習慣
内面の幸福を長続きさせる17の習慣
1.毎年必ず旅行にいく
2.毎朝、自分の寝床を整える
3.読書をする
4.運動をする
5.情熱を持てるものを見つけ、いつも熱中する
6.定期的に、友人と違うことをする
7.SNSを使わない日をつくる
8.誰かをデートに誘う
9.多くの人とデートする
10.ネガティブな考えを追い払えることをする
11.お金を貯める
12.そもそも行きたくない場所に行くのはやめる
13.有害で迷惑な人々を自分から遠ざける
14.常に不要なものは捨てる
15.両親は大切に
16.日課をこなす
17.睡眠を十分にとる
「ポジティブ心理学」幸福感を増やす5つ
幸せについての学問「ポジティブ心理学」に学ぶ、幸福感を増やす5つのヒント
好きな仕事を選ばず、給料が高い職業を重視して選ぶのは大きな誤りとなりうる
実際に目標を達成するときよりも、目標に向かって前進しているときにより幸福感を感じる
職場の近くに住むという選択は、そのせいで小さな家を購入することになってしまうとしても、幸福感を最大化するという観点では賢い選択なのかも
収入の使い道を、高級車やアクセサリーのようなぜいたく品に向けるよりも、家族や友人といっしょに楽しめるもの、たとえばレストランでのディナーや休暇に向けるほうが、幸福感によりプラスの効果