何度も読み返して身につけよう
仕事をしている上で、上手な文章に出会うことは滅多にありません。
自分を含め、みな日本語が下手です。
自分の文章が下手な理由の一つに「くせ」があるのは認識しています。
ですが、その「くせ」のどこが悪いのかがいま一つ認識できていませんでした。
本書は多彩な例文を引き合いに、修正案を提示するという構成になっています。
そのため、自分の「くせ」を発見するのにとても役に立ちました。
目次
第1章 短く書く
1 短く言いきる勇気をもつ
2 一度にたくさん運ぼうとしない1
3 一度にたくさん運ぼうとしない2
4 幹を一本一本立てていく
第1章のまとめ
コラム1 文章力とは
第2章 自然な正しい表現で書く
5 文の前半と後半をかみ合わせる1主語と述語
6 文の前半と後半をかみ合わせる2「こと」で受ける
7 文の前半と後半をかみ合わせる3能動と受動
8 文の前半と後半をかみ合わせる4その他
9 宙に浮いた言葉は書かない
10旅行は「買う」ではなく「する」
11文の形をシンプルにする
12論理的に首尾一貫させる
13因果関係をつかむ
14「に」を正しく使う1「には」と「は」
15「に」を正しく使う2「に」と「で」
16「に」を正しく使う3「に」と「を」
17「を」を正しく使う1「を」と「で」
18「を」を正しく使う2「を」と「が」
19「で」と「の」の混入を避ける
20必要な「てにをは」を省かない
21言葉は習慣である
22本来の意味を考えて言葉を探す
23関連する言葉との混同を避ける
24「両立する」か、「両立させる」か
25「豊かになる」が、「豊かにする」か
26列挙するときは、品詞をそろえる
27話し言葉の影響を避ける1「なります」
28話し言葉の影響を避ける2「いく」
29話し言葉の影響を避ける3「なので」「結果」
30話し言葉の影響を避ける4「ら」抜き言葉
31話し言葉の影響を避ける5「濃い」「濃く」
第2章のまとめ
コラム2 共通する要素の発見
第3章 言いたいことを明確にする
32概念(コンセプト)を整理する
33なるべくシンプルに整理する
34婉曲的に曖昧に漠然と考えない
35骨子を組み立て、段落に分ける
36同じ話はまとめて書く
第3章のまとめ
コラム3 国際ビジネスマンもまずは日本語の文章力を
第4章 分かりやすく書く
37読み手に頭を使わせない
38主役は早く登場させる
39修飾語は直前に置く
40「これ」「それ」は直前の言葉を指す
41読点は、意味の切れ目に打つ 読点がほしい10のケース
42省略された主語は変えない
43ぼやかして書かない
44明確な「つなぎ語」を使う
45何でも「ことで」でつながない
46箇条書きを活用する
47話は1つずつすませる
48キーワードを抜かさない
第4章のまとめ
コラム4 日本語は曖昧か
第5章 簡潔に書く
49いきなり核心に入る
50削れる言葉は徹底的に削る
51同じ言葉が続いて出てきたら、1つにする
52同じ意味の言葉を重複して書かない
53似たような言葉をたくさん並べない
54簡潔な表現を選ぶ
55意味のない言葉は書かない
56「これから説明します」「これから述べます」は不要
57「なぜなら」「理由としては」なども省く
58「という」を削る
59余分なつなぎ語を削る
60余計な結びも書かない
第5章のまとめ
コラム5 「書くのが遅い」という反省について
第6章 共感を呼ぶように書く
61目に浮かぶように書く
62具体的なエピソードから入る
63感動を押しつけず、読み手自身に感じてもらう
64強調する言葉は控えめに使う
65持って回った表現、凝った表現は避ける
66自分の特徴についても事実に語らせる
67読み手をあまり待たせない
68読み手に謎をかけたまま終わらない
69読み手の期待を裏切らない
70読み手の心の中に壁をつくらせない
第6章のまとめ
コラム6 想像力が決め手
第7章 表記とレイアウトにも心を配る
71句点は、文末のみに打つ
72セリフや考えを「 」でくくる
73カッコと句読点を適切に使う
74漢字本来の意味から離れた言葉は仮名で書く
75横書きでも漢数字を使う言葉がある
76ホワイト・スペースを活用する
77ノイズの少ない文書をつくる
第7章のまとめ
コラム7 「訓読み」の融通無碍さ加減
おわりに