エビデンスの有りそうなもの/なさそうなもの、ごちゃ混ぜです。
単語を覚えるペースが20%アップしたという運動
ケント大学の研究で、記憶力の改善にもっとも効果的なのは中強度の運動だったそうです。
中強度の運動とは、最大心拍数の65~75%です。
最大心拍数は簡便的に「200ー年齢」で算出できるので、30歳であれば110~127拍/分あたりをキープすればよいとのこと。
記憶力改善の専門家が教える、記憶力アップに繋がる脳の訓練方法とは?
記憶力改善の専門家Jim Kwik氏によると、10桁の電話番号を記憶することは、脳を訓練する最高の方法の1つとのこと。
「脳は筋肉のようなもの。使えば使うほど強くなる」ので、小さな情報を記憶する訓練を積むことで、より大きな情報を記憶できるようになるそうです。
脳に最悪な「一夜漬け」いつまで続けるの? スキマ時間の「7回読み勉強法」で効率的な学習を
一夜漬けのデメリット
生理学者の久保田競氏によると、短期記憶であるワーキングメモリーに保存されるのは忘れても困ることのない記憶であるため、すぐに忘れてしまいます。
2012年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校が535人の高校生に対して行なった調査で、睡眠と勉強時間、およびその後の成績について尋ねたところ、睡眠不足が成績の向上を妨げていることがわかりました。
さらに米国マカレスター・カレッジの心理学助教授Cari Gillen-O’Neel氏が2013年に執筆した論文においても、睡眠不足が授業内容の理解度や提出物、テストの成績に悪影響を及ぼしていることが書かれています。
アメリカのロチェスター大学メディカル研究チームによれば、慢性的な睡眠不足は、アルツハイマー病のリスクを上げています。
精神科医の森秀人氏によると、4時間から6時間の睡眠を2週間続けて慢性的な睡眠不足になった際、セロトニンの分泌に悪影響を及ぼし、うつ病の引き金となってしまいます。
効果的な学習方法
25分の勉強時間と5分の休憩を1セットとして、数回繰り返してみてください。そうすれば、同じ勉強時間に相当し、知識も長期化します。
上記は理化学研究所の永雄総一氏の研究で、マウスやウサギなど脊椎動物への分散効果を試した実験から判明しました。
東大法学部を首席で卒業した弁護士の山口真由氏が紹介した方法は、学びたい領域の教科書や参考書を7回読むだけの勉強法です。
- 1〜3回目:見出しから推測する「流し読み」
- 4、5回目に内容をつかむ「黙読」
- 6、7回目に「要約」しながら読む
脳は、一度や二度の体験ではすぐに忘れてしまうが、何度も同じ道をたどることで、記憶が定着していくという性質を利用しています。
【勉強貯金】日々の勉強は裏切らない。勉強にのめり込むシンプルな方法
勉強したことに対するフィードバックが早ければ早いほど、達成感を得られ、没頭しやすい状態をつくることができます。
そのために、最も効果的なのが「できたことを毎日記録する」方法です。
記録の方法
教材名とページ、勉強時間を書くだけ。
理解度のチェックは、あくまでも自己評価。
「できた」「少しできた」「できない」の3段階を○△×でつけるくらいで十分。
東大の建築学部に首席で受かった友人が、「毎月、勉強計画を親に提示しないと、おこづかいをもらえなかった」と話していた
このやり方は、良いかも!子供の勉強の習慣づけにもなります。
「TEDで話題の独学術」の超技法!
“覚えたいこと”を「手続き化」するだけで極端に忘れにくくなる!
スコット・H・ヤングが体系化した「ウルトラ・ラーニング」という勉強法が話題です。
「自転車に乗るような」手続き的な知識は、覚えておくためには意識的に思い出す必要のある知識に比べて、忘れられる可能性がはるかに低いのである。
つまり、手続化することによって、忘れるのを防ぐ方法です。
大量の知識やスキルを均等に習得するのではなく、その中核にある情報をより頻繁に学習することで、情報が手続き的なものになり、より長く保持されるようになるのだ。
子どもの学びの基礎になる6つの「C」
6つの「C」とは次の6つです。
- Collaboration(コラボレーション)…子どもが他の人たちと共同作業すること
- Communication(コミュニケーション)
- Contents(コンテンツ)…子どもが何を学ぶか、何を伝えるか、何を表現するか
- Critical Thinking(クリティカルシンキング)…思い込みで行動せず、批判的な態度でものごとに対応する力
- Creative Innovation(クリエイティブイノベーション)…問題や状況を新しい視点で捉え、解決方法を探す力
- Confidence(コンフィデンス)
多読の法律家が見出した「忘れないコツ」
30代の10年間に毎年400冊を読破し、いまも読書を楽しむ法律家の木山泰嗣氏によると、記憶力を高める読書をするためのコツとしては、「5W1Hを意識する」ことが挙げられるそうです。
また、読書後に振り返ることで記憶が定着しやすいといいます。
たった20分のシンプルな習慣で、記憶力は驚くほど上げられる
「エビングハウスの忘却曲線」は良く知られていますが、忘却曲線を逆転するように、脳をトレーニングするのは簡単だそうです。20分だけで学んだことの大部分が覚えられます。
方法は、一定の間隔を空けて復習すること。
- 情報を得てから24時間以内に10分を費やして復習=これによって記憶がほぼ100%に戻す
- 7日後に5分費やして同じ情報を「再活性化」して記憶を戻す
- 30日後までには、2〜4分だけで同じ情報をしっかり「再活性化」して、また記憶が戻る
年をとるほど脳が活性化する条件
脳には年をとっても衰えない力があることが、さまざまな研究から明らかにされています。中には、年をとるほど向上する能力もあるそうです。
認知力を測る6種のテスト中4種で、高齢者の成績は20代よりも良かった。記憶力と認知のスピードには加齢に伴う低下が見られたが、言語力、空間推論力、単純計算力と抽象的推論力は向上していた。
https://president.jp/articles/-/38459
また、加齢による脳の機能低下の多くは瞑想やマインドフルネスで防げるそうです。
瞑想やマインドフルネスについては、次の本が参考になります。
本当に知能が高い人は冷笑主義的な見方をしない傾向
近年の研究で「皮肉屋は天才」とは限らないことが示されました。
研究者がさまざまな文化的背景を持つ人について分析を行ったところ、言語・数学・知能テストで高いパフォーマンスを示す人々は、特に他人に対して懐疑的な見方を行っているわけではありませんでした。例外として、その人がいる国で汚職が多かったり法律が欠如していたりといった文化的背景があった場合に、「シニシズム」と「高い知能」が関連していたそうです。
https://gigazine.net/news/20200625-cynical-genius-illusion/